東京都認知症介護指導者 愛称「ぺこちゃん」ブログ
認知症の人を看取る
2022-10-06
認知症の多くは進行性の疾患、、、重度化した終末期となると、ターミナルケアが必要となります。
ターミナルケアとは、
人生の終末期にほどこされるケアです。延命させることが主ではなく、生活の質の維持を優先させたものです。
対象となるのは、病気で回復の見込みがない段階になった患者さん、年老いて老衰になった人、認知症になった人などです。
ご本人の自己決定はやはり大切。できることならば元気な
うちに、認知症状の軽い段階でご本人の希望を事前に聞いておくことですね。
どこでどのように最期を迎えたいかという希望を、可能な限りその意思に沿うよう支援していきたいと思っています。
認知症の人へのターミナルケアは簡単な事(もちろん通常のターミナルケアも難しいです)ではなく、より知識・技術・感性・連携など様々な要素が必要とされます。
私達専門職に必要な知識・技術を学び、習得しなければなりません。
物忘れ、、について
2022-07-22
認知症は、物忘れが目立つ病気と言われていますが、
もの忘れは認知症に人だけでなく
私たちもありますよね。
ただ認知症による物忘れと生理的老化による物忘れとでは違いがあります。
生理的もの忘れは、誰にでも起こりうるもので、体験
(エピソード)の一部分に物忘れが起こります。
例えば、昨日の晩ごはんはなにを食べたかと聞かれても、
全部を思い出すことはできないかもしれません。食べたことは覚えていますが、おかずがなんだったか思い出せない、、など。
このようなことは高齢になってくれば誰にでも起こる可能性があります。
しかし認知症による物忘れは、何を食べたかだけでなく、
食べたかどうかを思い出せなくなるというような“体験全体のもの忘れ”が起こってきます。
認知症の人は、忘れていることに気が付かないことが多いのです。もの忘れの回数が増えていく、程度もだんだんひどく
なっていく、そして日常生活に支障がおこるようになっていきます。
・生理的老化・・・一部分のもの忘れ・自覚がある・進行しない・生活に支障はない
・認知症の症状・・・体験全体のもの忘れ・自覚が少ない・進行性で悪化する・生活に支障をきたす
2022-03-11
コロナ禍となり、社会全体が変わり
本当に大変です。
今までできていたことができなくなり、不安な中で
過ごすことになりました。
が、、しかし、、、最近
コロナ禍の中で得た気づきも多いと私は感じています。
コロナ禍だから、○○ができない、
コロナ禍のせいで○○だ、、、とコロナのせいに
していたことがたくさんあったなと今、思っています。
自分自身の勉強もそうです、コロナ禍だから
なかなか勉強できない、研修を受けられないし、、
でも今はZOOMなどで様々な研修をうけることができますし
工夫すればいくらでもできないことを
できる!に変えられるのです。
また仕事については本当に職員同士の助け合いが大切だと
痛感しています。
今、職員が一丸となり、一生懸命ケアにあたっています。
【やさしく・あたたかく・おだやかな暮らしをサポート】
若年性認知症について
2022-03-09
認知症は一般的には高齢者に多い病気ですが
65歳未満で発症した場合は【若年性認知症】といわれて
います。働き盛りの世代で、認知症のため失業して
いまうと経済的にとても困難な状況になってしまいます。
お子さんにいると教育などにも影響がでてきます。
また介護が配偶者に限られることも多く、身体的・精神的・
そして経済的にも大きな負担となることに。
いくつかの特徴がありますが
行動の変化やもの忘れ、仕事の手順や段取りが悪くなったり。
イライラしたり、急に怒りっぽくなったり、、、
本人や家族は、なんかおかしいな、と異常であることには気づくが、認知症と思わず
受診が遅れてしまうことがあります。
少しでも、あれっと感じたら、、、
早めの受診をお勧めします。
早期発見・早期対応が大切です。
ご冥福をお祈り申し上げます
2021-11-25
認知症医療の第一人者で、2017年に認知症になったことを自ら公表した精神科医の長谷川和夫さんが、92歳で亡くなりました。医師と患者双方の立場から生涯、認知症と向き合った専門医でご存知の方も多いはず。
*「長谷川式」と呼ばれる早期診断の監査指標を開発、【痴呆】という呼称を【認知症】に変えるなど、人生を認知症医療に捧げてきた医師。
認知症研修の際に先生にお会いした時のこと
思い出しています。
先生から教えていただいた認知症の方への大切な心を忘れずに頑張っていきたいと思います。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。
そしてありがとうございました。